仏事あれこれ(1月)
【問い】
やっと夫のお墓が決まったのですが、孫達に「おじいちゃんのお骨をお墓に入れたら、お仏壇(お内仏)は必要あるの?お骨がなくなったら、何の為にお仏壇に手を合わすの」と聞かれました。
何と答えたらいいのでしょうか。
80代 女性
【応え】
三回を通して、お墓とは何か、お内仏(お仏壇)とはなにかを尋ねて来ました。
生前の関係性や関わり方によってお参りの仕方などが変わってきますが、先立った方を死者としてだけで関わると、供え物や作法に困ったり、安置する処が決まっても、本当にこれでいいのかなという疑問は拭えないでしょう。
地域によって異なりますが、胴骨(大きい骨壺)をお墓に納骨し、本骨(小さい骨壺)をお寺に預けて手を合わせて来ました。
それは亡き人が土へ還える為と、教えを説く仏として仰ぐ為と思ってください。
問いに戻りますが、たとえおじいちゃんのお骨を土へ還しても、ご本尊として、諸仏(法名)として、そして『正信偈』をお勤めすることを通して、私たちに救いの道を与える諸仏としてお内仏(仏壇)におられます。
お内仏にいると言っても、霊としてではありません。
また救いの道を与えるといっても、頂いた実感は中々ないでしょう。
私たちは、立ち止まって今しかない命を問う事もできないほど気ぜわしく日暮らしをしています。
しかし身の事実は老若の違いなく、いつ終わるとも分からない今を生きています。振り返ってみるとおじいちゃんの死を通して立ち止まり、ふと出てきたお骨への問いは、私自身の今(人生)の歩みを問うているでのはないでしょうか。
必ず土に還えるすべての者に、その時その時を丁寧に生きるための依り処を、命を考える日(命日)として、おじいちゃんによって与えられているのです。
そのような量り知れない恩恵を与えるのがお内仏なのです。
お墓に納骨した後も、今までと変わらずお内仏に手を合わせ、おじいちゃんを諸仏として仰いでください。