仏事あれこれ(12月)
「問い」
亡くなったあと49日間過ごすのは何か意味があるんですか?
女性
「応え」
最近は、新聞・チラシ・広告の影響もあって、お葬式の規模ばかりが取り上げられて、そもそも大切な方を偲ぶとはどういうことなのかを考える機会がなくなってきたように思います。
そんな中、大切な問いを有難うございました。
大事な問いなので2回に分けて考えていきたいと思います。
一言で言えば、お葬儀は「亡き方を仏さまと仰ぐ」為にあります。
そして3回忌(2年)までが大きな流れになっています。
ご臨終の時を迎えますと、縁者が集まり葬儀の準備をします。
今は葬儀社のお陰で、準備に手間と時間はかかりませんが、昔は故人の思い出話しをしながら、数日かけて祭壇の準備をしていたようです。
そして女性達は食事等の裏方を守って下さいました。
遺族にとって引き受け難い事実を、たくさんの縁者に支えられながら過ごします。
もちろん経済的な事も支え合ってきました。
有縁の方々に支えられながら無事に葬儀を終え、日常に戻った遺族には、大きな試練が待ち構えています。
共に生き合ってきた大切なあの方がいないのです。
「生きる」と言うことが根こそぎ奪われてしまい、立てなくなる方もおられます。
それほどに「死」は私たちにとって大きな出来事なのです。
その事実を受けとめ、仏さまとして仰ぐまでにまず2年をかけていきましょうというのが、仏事の願いになっています。
亡くなられてから過ごす7週間を中陰(ちゅういん)とか中有(ちゅうう)と言います。
「地に足が着かず宙ぶらりんで浮いた状態」を表し、その様な方を俗に幽霊と言います。
このように言いますと亡き人がフワリフワリと浮いて彷徨っていると思ってしまいますが、どうでしょうか。
実は亡き人よりも、残った者の心が宙ぶらりんで安まらず、フワフワしているのではないでしょうか。
その心に寄り添い、地に足をつけるように道を与えて下さるのが仏さまの仕事なのです。
具体的に49日間(7週間)の仏さまの仕事に尋ねていきましょう。
つづく