あとがき(2023年2月)
●仏教では、人間の事を「有為」(うい)と表現する。「為」(い)とは執着心の事で、一旦こだわりだしたら中々冷静になれない状態を言う
●例えば美味しいケーキに出会ったら、思い出すだけで唾が出
てきたり、好きな人が出来たら仕事も手に着かなくなる。
なんと幸せな「為」だろう。
しかし反対の「為」もある。
子どもの頃に無理矢理食べさせられて嫌いになったものは、大人になっても苦手だった
り、仕事が手に着かなくなるほど好きになった人でも、何かの拍子に、同じ空気を吸うのもイヤになるほど嫌いになる事がある。
これも「為」のなせる業である
●いつでもストレスなく過ごしたいという「為」が、自然界にはない原子力と
いう力を生み出しだ。
しかしストレスなく相手を掌握したいという「為」が、その力を原爆という殺人兵器に変えた
●このような例を比べると「良い為」と「悪い為」があるように思えるが、自分の思いが中心で冷静になれていない状態であることには変わりはない
●ある方が言った。
「人間は地球を必要とするが、地球は人間を全く必要としない」
●主張して止まない「有為」の私が、「無為」の世界から怒られている。
「ちょっと冷静になりなさいよ」と。ナムアミダブ